水沢なおさん詩集「美しいからだよ」

人によって読み方がもっとも変わるのが詩?

そこの意見が分かれるのも詩。

 

すごい。うまい。つかみどころがない。

そう思って前半読んでました。

僕が何人登場しても

女性と中性の世界みたい。

と思ってたら、

最後に男が出てくるのです。

個人的な感触ですが、

「父」が登場して、

淡いさりげない運びが急に

濃密になるように感じました。

読み手の心が映し出されて恥ずかしい。

「父を産む」という言葉が出てくるんですが

私は最近

「子供の父を育てたい」と言いました。

(行儀とか母が納得するようにしつける)

「産みたい」までは言ってなかったか、

似てるようで大きく隔たってる気もします。

「産む」はそれこそ身体のテーマですから

この詩集にいろんな形で存在してます。

親を産む、育てる、本来かなわない願望

本来、望まない願望、ありえない時間軸
あるとき精神が逆転するのか…

 

細かい面白いとこいっぱいあるんですが、

比喩とかね、感心するのがいくつも。

でも他の方もどこかで

書いてらっしゃると思うので

正直に、強く感じたところを

記させてもらいました。

 

 

美しいからだよ

美しいからだよ

  • 作者:水沢 なお
  • 発売日: 2019/12/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
 
 

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