川口晴美さん詩集「Tiger is here」

 

 

 

今ごろ感想を書くのもなんですが

後を引いた詩集として

自分のために記させてください。

 

最初、虎が傍らに感じるのが

私にはピンと来なかったです。

だって怖いイメージだから。

 

ところが、父の話、故郷の話になった時

次第に虎の違和感が減って行ったのです。

今は無き育った家、の描写で

私もその故郷を味わわせてもらい

同時に自分の

今は無き育った家が浮かび

重なって行きました。

そのとき、(単純でごめんなさい)

現在の私に昔飼っていた犬たちが

寄り添ってるのを思い出したのです。

 

恥ずかしながら、

昔飼ってた犬たちと対話をしてます。

(してるつもりです。)

そのいつでも傍らにいる感じが

虎と犬じゃ全然違いますが

彼らが昔の家と、現在の自分の側と

自由に行き来しているのが

ただの空想でない存在として

虎が心許す存在なのかなと思いました。

 

そう思うと虎に祈ったり

虎に助けを求めたり

一番外せない存在だったり

なんか伝わって来る感じがしました。

 

少しだけ下の世代として

家族のこと故郷のこと

考えさせられることもありました。

 

いろいろ読み落としてるかもしれない。

でも最初に読んだときの印象のままを

書いておきました。

 

 

 

 

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