記録だけでなく、記憶のお話になる。
特に「帰宅困難地域」の様子や変化。
自ら求めて覚悟して読んだ。
重くない。
詩の言葉にあふれていると思う。
胸の痛むストーリーはいくつも出て来る。
でもこちらの呑気さに突き付けてくるより
優しく教えてもらった感じがした。
「蝉が鳴いて夏」
・・・
樹皮に付着した放射能は
危機を命の源にする蝉の手足の中に浸潤していったから
その夏は
鳴き終わる前に
落下してひっくり返った
他にもいっぱいあるんだけど
洞察力で詩になるって大事なことだなぁ。
今なんとも言えない気持ち。
直に誰かにしゃべりたい。