三角みづ紀さん詩集「どこにでもあるケーキ」

「わたしは十三歳になっていた」

 

ほんとに違和感ないんです。

どうしてなれるの!って思ったくらい。

あの年頃のしかも内向的な少女の

健気さを感じて泣きそう。

 

もちろん大人の詩人の安定感の中に

それはあるんだけど、

かわいくてかわいくて、

でもそんなこと言うと

この十三歳は返ってすねそう。

 

1ページ12行ほどで

全て3ページくらいの詩。

片手でつかめるかわいい詩集です。

 

 

どこにでもあるケーキ

どこにでもあるケーキ

 

 

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